複合円筒研削盤 S23 は、コンパクトな構造で、高い精度、優れた柔軟性、そして最先端の研削技術を魅力的なコストパフォーマンスで提供します。

S23は、2025年9月にドイツのハノーバーで開催された工作機械見本市EMOで世界初公開されました。

「S23 は、その高品質な機能、精度、柔軟性により、当社の製品ラインナップにおいてエントリーセグメントとプレミアムセグメントの間の分野を補完する製品です」と、Fritz Studer AG の CEO、Sandro Bottazzo 氏は述べています。コンパクトな設置面積を実現したこの CNC 複合研削盤は、最先端で信頼性の高い研削技術を提供します。これには、最新のハードウェアおよびソフトウェアアーキテクチャ C.O.R.E.、最大 3 つの砥石を装備可能な 1°単位旋回を可能にするハースカップリングを備えた自動 B 軸砥石台、周波数制御モータースピンドルまたはベルト駆動、優れた熱特性および振動特性を備えた Granitan® 製のマシンベッドなどが含まれます。

STUDER が S23 用に開発した革新的な設計により、お客様はさらに大きなメリットを受けることができます。複数の砥石を装備した砥石台バリエーションにより、ワンクランプでの加工が容易になります。研削砥石を自由に動かすことができることで、特に形状が複雑なワークでの生産効率が向上します。接触検知、外研砥石の半自動バランス調整、オプションの定寸測定装置などの最先端の研削技術により、高品質な結果がさらに保証されます。

これにより、S23 は幅広いお客様にとって最適なソリューションとなります。高い精度とプロセス信頼性を備え、複雑な形状の小型から中型のワークピースを、単品生産から量産まで対応可能です。「S23 は、金型および工具製造、自動車および自動車部品産業、航空宇宙産業、医療技術分野に最適です」と、STUDER の営業部長、Rolf Grossenbacher は説明しています。さらに、お客様は、個々の生産に合わせて機械をカスタマイズするための数多くの構成オプションを利用できます。その中には、ねじ研削およびフォーム研削用の C 軸や、オプションの旋回テーブルなどが含まれます。また、お客様特別仕様の対応も可能です。

最新のデジタル技術とセンサー技術により、操作はシンプルで直感的です。短時間のトレーニングを受けるだけで、オペレータは C.O.R.E. タッチパネルと StuderWIN ソフトウェアを使用して、信頼性の高い高品質の成果を得ることができます。さらに、実用的な QuickSet 機能により、セットアップおよび段取替え時間も最小限に抑えられます。生産の自動化をご希望のお客様は、easyLoad および insertLoad 用の標準化されたローダーインターフェースにより、効率的かつ経済的に自動化を実現できます。そしてもちろん、STUDER の世界的なカスタマーケアと、111 年以上の歴史を持つ伝統的なスイス企業の経験やノウハウも活用できます。「これにより、S23 は、優れたコストパフォーマンスを誇る高精度複合研削盤となっています」と、CEO のボッタッツォ氏は要約しています。