STUDER 、EMO 2025 で成功を振り返る:革新的な研削技術が来場者を魅了
新機種S23 の世界初公開と画期的な研削技術は、顧客の競争力強化に向けた、スイスの円筒研削のスペシャリストである同社の革新力な優位性を強調するものでした。
Fritz Studer AG は、ハノーバーで開催された EMO 2025 の成功を振り返り、「当社の研削技術における革新が、国際的な来場者から大きな関心を集めたことを大変嬉しく思います」と、CEO の サンドロ・ボタッツォ 氏は述べています。スイスの高品質円筒研削盤メーカーとして、9 月 22 日から 26 日にかけて開催された、製造技術に関する世界有数の展示会において、数多くの革新技術を発表しました。
S23 の世界初公開と最新モデルの favoritCNC
ハイライトのひとつは、新しい複合円筒研削盤 S23 の世界初公開でした。この多機能なCNC 機は、省スペース設計でありながら最高水準の研削技術により、卓越した精度と信頼性を実現します。その高品質な特徴により、S23 はエントリーレベルとプレミアムレベルの間の製品ラインナップを最適に補完します。最新のハードウェアおよびソフトウェアアーキテクチャ C.O.R.E.、最大 3 つの砥石に対応可能な 1° ハースカップリング式砥石台自動旋回 B 軸、優れた熱特性と振動減衰特性を持つ Granitan® 製の機械ベッドなどの機能で高い評価を得ています。
また、STUDER が最新の機能と最適化を施した最新モデルの favoritCNC も大きな注目を集めました。この人気のあるエントリーレベルの機械は、更新された CNC 制御(Fanuc 0i-TFP)、自動操作ドア、自動化ソリューション用のローダーインターフェース、省エネ型ベルトスピンドルシステム、安定性をさらに高めた X 軸ガイドウェを備えています。さらに、新しいコンベンショナルモードにより、マニュアル式研削からと CNC での研削加工への切り替えが容易になりました。
革新的な駆動軸システムと内面研削用の WireDress®
小型から大型ワークピースに対応する複合円筒研削盤 S31において、STUDER は、自動化精密円筒研削の新たな基準を確立する革新的な軸駆動システムを実演しました。このシステムでは、長い W 軸により、さまざまなワークピースの長さに応じてテールストックの位置を自動的に調整できるほか、独立制御可能なアクティブな R 軸が定寸測定装置を使用して、ワークピースの複雑な形状をスキャンすることができます。このシステムの特筆すべき点は、ワークのクランプ力を直接測定できることです。これにより、ワークピースのクランプ条件を正確に再現することができます。さらに、クランプ力は、機械オペレーターが制御画面で確認することができます。
内面研削用の非接触式ドレッシングシステム WireDress® の導入により、さらなる革新的な飛躍が実現しました。ワイヤ放電加工に基づくこの技術は、メタルボンドのダイヤモンドおよびCBN砥石による新しい複雑形状の可能性を開きます。これは、内面研削砥石軸の全周速範囲で電流を伝送できる新しい内面研削スピンドルによって可能になりました。
「EMO 2025 において、STUDER は今後もお客様の成功にどのように貢献し続けることができるかをを紹介しました。信頼性と革新性を兼ね備えた研削技術の絶妙な融合が、競争力において決定的な優位性をもたらします」と、中央ヨーロッパの営業部長、パスカル・シェラー氏は要約しています。