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2021 年会計年度 – Fritz Studer AG

新型コロナ感染症パンデミックのために、今年も会議はオンライン開催されました。STUDERスタジオからライブ配信しました。

新型コロナ感染症パンデミックの間、STUDERは、従業員と企業を保護するために迅速かつ一貫した対策を施しました。2021年を通して経済状況が大幅に改善したことから、STUDERの循環型ビジネスは回復し、STUDER製品とサービスの需要が大幅に増加しました。

難しい経済状況と新型コロナ感染症パンデミックの中でも、ノウハウを構築し市場ポジションを拡大しました。2021年の売上高は大幅増となり、2022年も成長が見込まれます。」と STUDERの最高経営責任者(CEO)であるイェンス・ブレアー(Jens Bleher)は強調します。

これは、STUDERが常にお客様の近くで業務に取り組んできたことの成果です。特に、販売およびサービス組織の中央構成によって、STUDERはいつでも業務を行うことができました。そして、すべての市場で、現場でお客様にサポートを提供してきました。 「ビール(Biel)とシュテフィスブルク(Steffisburg)の拠点では、拡張工事が行われます。また、新しい製品、研削盤、プラントへの投資はすでに始まっています。 STUDERは、昨年同様、2022年も幅広い範囲に投資していきます。」とイェンス・ブレアー(Jens Bleher)は続けます。

資格を持つ従業員

資格を持つ従業員は、技術企業の将来にとって最も重要です。そのため、STUDERは、将来のスペシャリストの育成に加え、市場にない職種の訓練も行っています。回復期には、STUDERは、難しい時期でも職業訓練にしっかりと取り組むことの大切さを改めて認識しました。「訓練生の数は全従業員数の11%と、これまで同様高い割合を占めています。今年は、訓練生の研修のために、最新世代のCNC研削盤をさらに1台導入します。これによって、訓練生が実際の製造により良く関与できるようになります。」とイェンス・ブレアー(Jens Bleher)は強調しけます。新しい成功は職業欧州選手権で発表されます。ポリテクニシャンのスイスマスターであるギル・ボイトラー(Gil Beutler)は、グラーツで開催された2021年EuroSkillsで銀メダルを獲得しました。

2021年のSTUDERの受注状況

2020年には受注量が減少しましたが、昨年は大幅に増加しました。2021年の受注量は、会社の歴史の中で過去最高でした。年初には控えめだったものの、年末にかけて全体的に大幅に増加しました。「12月の受注量は、STUDERの歴史の中で過去最高でした。11月の受注量も平均以上で、会社の歴史の中で4番目の記録でした。販売地域全体で野心的な計画を上回りました。さらに、STUDERは、市場ポジションと市場シェアを拡大しました。」と語るのは、STUDERの最高販売責任者(CSO)であるサンドロ・ボッタッツォ(Sandro Bottazzo)です。

STUDERの幅広い製品ポートフォリオが大きく貢献しました。外面および内面円筒研削盤は大変良い成績でした。唯一、生産円筒研削盤の分野が見通しを下回りました。販売台数が最も多かった円筒研削盤は、S33です。S31は最も成績の良かった年を大幅に上回り、新記録を達成しました。

内側研削盤の販売台数は、危機以前の水準になりました。 「2021年には市場シェアが著しく拡大しました。受注が大変堅調だったのは、アジア、南ヨーロッパ、および、北ヨーロッパと東ヨーロッパの市場でした。トルコ、そして、特にイタリアなどの特定の市場では、記録的な受注量を達成することができました。」とサンドロ・ボッタッツォ(Sandro Bottazzo)は記者会見で語りました。北アメリカと中央ヨーロッパの受注も、年末にかけて大変堅調でした。STUDERは研削盤をおよそ40ヶ国で販売しました。

同様の年と比較して弱かったのは自動車セグメントです。しかしながら、この分野でもいくつかの受注がありました。それに対して、STUDERがユニバーサル研削盤を販売する中規模自動車サプライヤーの分野は好調でした。昨年大変堅調だったのは、最大のセグメントであるジョブショップです。委託製造業者は、引き続きSTUDERにとってバックボーンです。今後も維持かつ拡張していきます。機械メーカー、工具メーカー、金型メーカーのセグメントも回復しました

カスタマーケア

昨年はカスタマーケア部門でも大きな成功を収めました。1月からすでに好調でした。STUDER の歴史の中で3番目の年間売上高を達成しました。「特に、サービス利用と保守は記録的な水準でした。また、オーバーホールの交換部品販売量と受注量も高成績でした。」とサンドロ・ボッタッツォ(Sandro Bottazzo)は報告しています。2021年にはカスタマーケアの部門でいくつかの導入事項がありました: STUDERのカスタマーケアアカデミーで130人を超えるサービス技術者が初めてオンラインで課程を修了しました。オンライントレーニングをさらに拡充して、世界各地のサービス技術者を目的に沿って効率的に育成していきます。さらに、研削盤オーバーホールの分野のオファーを拡充します。すでに広く知られている完全オーバーホールとアセンブリオーバーホールは何十年にも渡って成功を収めています。これらに加えて、新しいSTUDERエコノミー・オーバーホールを提供します。これによって、STUDERは、低料金のエントリー・オーバーホールから完全オーバーホールまで、完全なポートフォリオを提供します。

開発 – 数々の新製品の紹介

2015年7月に、UNITED GRINDINGグループのデジタル化の基礎が築かれました。それ以来、豊富な専門知識を有するCOREチームが、グループ内のすべての企業を訪問して共同プロジェクトに取り組んでいます。ソフトウェアおよびハードウェア開発の分野における数々のCORE作業パッケージは、既に実施および導入されています。ミラノで開催されたEMO 2021見本市にCOREを出展するまでは、多忙な長い道のりでした。

新しい操作パネルは、CORE技術が採用されたすべての研削盤の際立った特徴です。操作コンセプトはデジタル未来の時代を先駆けます。「COREは単なる操作パネルではありません。基本的に、core.OS、core.UX、core.HW、core.Dataという4つのエレメントで構成されるシステムアーキテクチャーなのです。」と語るのは、STUDERの最高技術責任者(CTO)であるダニエル・フーバー(Daniel Huber)です。工業生産における拡大するネットワークとそのために必要な研削盤の接続性に対応するために、COREチームは、生産工程の制御、監視、そして、最適化を可能にするプラットフォームを開発しました。 中国はSTUDERにとって重要な市場の1つです。ここでも、さらなる市場シェアの拡大を目指します。中国で製造されたSTUDER研削盤KC33は、長年に渡って中国市場で実証されています。これを置き換えて、エントリー研削盤のポートフォリオを拡張します。UNITED GRINDING中国には、現地生産されたSTUDER研削盤が誕生しました。春には2台の新しい研削盤が中国で紹介されます。

Eモビリティ

自動車産業における変化は勢いを増しています。二酸化炭素(CO2)排出量、空気汚染を低減するための政治的な圧力が世界中で高まっています。この変化は大きなチャンスを意味します。例えば、すべての電気駆動で、ベベルギアシャフトなどを使用するギアを使用できます。燃料電池電気トラックには、高圧コンプレッサー用に高精密シャフトとスリーブが必要です。

STUDERは、Eモビリティのパーツ向けに理想的な回答を提供します。そのために、昨夏に新しい開発プロジェクトを開始しました。新しい研削盤で分野の研削盤ポートフォリオを補充します。2022年5月に、シュトゥットガルトで開催されるGrindingHub見本市で、生産性の高い研削用の新しい研削盤を紹介します。

STUDERオペレーション

STUDERも、新型コロナ感染症パンデミックの影響を受けて、特に、2020年後半から2021年年央にかけて、受注量と仕事量が変動しました。実証されたスイスの短時間勤務モデルは、従業員が仕事の安定性を確保し、重要な従業員ノウハウを企業内に維持することを可能にしました。「不安定な時期には、すべての従業員に、受注状況と見通しについて情報を提供するために、継続的で透明なコミュニケーションが大変重要です。」と語るのは、STUDERの最高執行責任者(COO)であるシュテファン・シュトール(Stephan Stoll)です。

さらに、昨年年央からは、サプライチェーンの材料不足が進み、前代未聞の課題に直面しました。サプライヤーの著しいボトルネックにもかかわらず、STUDERは、研削盤生産に大きな影響を及ぼさずに供給を確保しました。さらに、短期的に入手できないコンポーネント(特にエレクトロニクスの分野)を代替オプションで交換する場合には、購買とエンジニアリングの間で最高の柔軟性が求められました。

将来への投資

目下の課題にもかかわらず、STUDERは、シュテフィスブルク(Steffisburg)とビール(Biel)の拠点を強化するために、さらに多額の投資を実現および計画しています。 今年、シュテフィスブルク(Steffisburg)で、大型立方体機械加工およびスピンドルシャフト製造でさらに自動機械加工センターを稼働します。ビール(Biel)では、生産工程の最適化とインフラストラクチャーのために投資します。 また、エネルギ効率の向上のための持続可能性プロジェクトも注目に値します。

「すべての投資で、価値創造プロセスの効率性と敏捷性を向上させるという目標を目指します。この積極的な投資は、UNITED GRINDINGグループの取り組みを反映するものであり、活動領域であるスイスにも当てはまります。」とシュテファン・シュトール(Stephan Stoll)は語ってます。

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